メインイメージ

MAGAZINE

オオバクリエイティブ通信

2025.06.26

【Vol.457】山口ラグビースクールを背負って

長男が進学のため家を出て3ヶ月、米がないと騒がれている世間と裏腹に、我が家は米の消費量が半分以下になり、おかずもついつい作りすぎて余らせてしまいます。
食事の時間が違っても、温かい料理を食べさせたい…そこで、ついに蒸籠(せいろ)を導入しました。
というのは口実で、前々から憧れていた蒸籠のある生活に踏み出しました。
今一番ハマっているのは蒸し卵です。
おすすめのレシピがあれば教えてください!

それでは今週もよろしくお願いいたします。

* * *

いつもお世話になっております。
株式会社オオバクリエイティブ 常務取締役 大庭 剛と申します。
宜しくお願い致します。

今年の梅雨は幾分過ごしやすいような気がしますが、夏の足音が聞こえてきて今年も暑い夏が来そうですね。

先日、10年以上一緒に山口ラグビースクールでコーチをしていた方が、54歳という若さでお亡くなりになりました。
自分がコーチになる前から、20年近くボランティアでコーチを続けてきている方でした。
私も含めて通常スポーツ少年団のコーチは、自分の子どもがそのスポーツ少年団に在籍しているからコーチになる、所謂「お父さんコーチ」がほとんどです。
しかし、その方にはお子さんはいませんでした。
今となっては分かりませんが、純粋にラグビーを愛し、子ども達にラグビーを通して伝えたいことが沢山あったのだと思います。

小学生のミニラグビーには全国大会にあたるヒーローズカップがあります。
以前こちらのメルマガでも書かせて頂きましたが、昨年度山口ラグビースクールは中国大会・中四国大会予選を勝ち抜き、中四国代表として山口県勢初の全国大会出場を果たしました。
自分が高学年ヘッドコーチになって2年目のチームでした。
それ以前に10年以上に渡り毎年チャレンジしてきましたが、ことごとく弾き返されてきました。
その殆どのチャレンジにその方はコーチとして関わってきていました。

一昨年の予選時にその方は病気で倒れられ、会場には来ることが出来ませんでした。
その年は惜しくも予選最終ラウンドで岡山県勢に弾き返されました。
そして、昨年奇しくも同じ岡山県勢を僅差ではありますが初めて弾き返し、全国大会出場を決めた際、その方は病気でうまく体が動かくなっているにも関わらず、会場に足を運んでくれて、共に優勝を喜んでくれました。
本大会出場決定から1か月後、神奈川県日産スタジアムで行われた会場にもその方は更に病状は悪化していましたが来てくれました。

大会にコーチとして登録して頂き、コーチとして夢にまで見た日産スタジアムのフィールドに共に立ち「山口ラグビースクールがやっとここまで来れましたね」と笑顔で話をしました。
大会の結果は散々でしたが、帰り際「山口ラグビースクールをこの舞台に連れてきてくれて有難う御座いました」と言われた時、自分は「一緒に来れて良かったです。一緒にこの景色が見れて良かったです。あなたにこの景色を見て欲しかった」と伝えました。

もちろん全国大会に行くために頑張ったのは、昨年度の子ども達”選手”です。
しかし、この場所に立つために何年にも渡りチャレンジしてきた先輩達が居て、そのチャレンジに寄り添ってきた”コーチ”達が居ます。
更に共に泣き笑い、応援してくださった父兄の方々が居ました。
沢山の人の想いが繋がって、たまたま昨年が悲願を成就した年だっただけだと自分は考えています。

亡くなった方は、最後5月にお会いした際、もう寝たきりでグラウンドには戻って来れない状況でしたが「〇〇くんはちゃんと練習来てますか?」「今年はヒーローズ予選勝てそうですか?」と最後まで山口ラグビースクールを気遣ってくれました。
自分も次の誰かに引き継ぐことが出来るまでまだまだ頑張って山口ラグビースクールを背負っていこうと思います。
もう今は直接会ってお話は出来ませんが、グラウンドに行けば今でもその方の口癖、熱血漢溢れる指導は聞こえてきます。
強い想いのある方と共に同じグラウンドに立てた事、沢山の方が汗水流して子ども達の為に守ってきたこの場所をこれからも繋いでいこうと思います。

最後まで読んで頂き有難う御座いました。
引き続き宜しくお願いいたします。

* * *

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも様々な情報を皆さまにお届けして参ります!
次号もどうぞお楽しみに…☆彡*。.

ページの上へ