
MAGAZINE
オオバクリエイティブ通信
2025.12.18
【Vol.476】【日本のクリスマスは、山口から】—灯りがつなぐ山口の冬景—
久しぶりに実家へ帰省すると、両親がそれぞれの趣味を楽しみながら過ごしているようでした。
私が一人暮らしを始めた当初、子育てを終えた後の時間の過ごし方に戸惑っていた母も、
今では友人とライブに出かけたり、ランチを楽しんだりと、日々の出来事を話してくれます。
両親のやりたいことことが今できていることに嬉しく思うと同時に、
長きにわたる子育てに改めて感謝した帰省となりました。
年末年始は、力仕事や家事などで少しでも親孝行ができればと思います。
それでは今週もよろしくお願いいたします。いたします。
* * *
【日本のクリスマスは、山口から】—灯りがつなぐ山口の冬景—
今年も気づけば12月を迎え、クリスマス、イルミネーションのシーズンがやってまいりました!
山口の冬景色を彩るイルミネーション「灯り」の魅力についてご紹介いたします。
■日本のクリスマスは山口から
日本で初めてクリスマスが祝われたのは、今からおよそ470年前のこと。
1552年、室町時代に山口を治めていた大内義隆のもとで、宣教師フランシスコ・ザビエルにより「降誕祭(クリスマス)」が行われたと記録されています。
この出来事を起点に、山口市は「日本のクリスマス発祥の地」として知られるようになりました。
現在では「12月、山口市はクリスマス市になる。」を合言葉に、歴史と文化を背景としたさまざまな催しが行われ、街全体が穏やかな祝祭の雰囲気に包まれます。
■街全体に広がる、山口らしい“灯り”
山口のクリスマスの特徴のひとつが、街並みに寄り添う灯りの演出です。
今年も各所で工夫を凝らしたイルミネーションやライトアップが行われています。
山口駅を起点とした中心市街地以外にも、新山口駅、徳地地域内約60ヶ所、そして山口大学と山口県立大学など、各所に点在するイルミネーション=“灯り”が、「日本のクリスマスは山口から」という共通のコンセプトのもと、ゆるやかにつながることで、街全体がひとつの「クリスマス市」として感じられる空間をつくり出しています。
そのような街の灯りの一部として、弊社では
山口駅、新町商店街、亀山公園のイルミネーションを担当しております。
◎山口駅
2023年より新たに実施されているこちらの見どころは、LED光源をプログラム管理し、随時絵柄が動く
“ピクセルストリングスイルミネーション”です。
今年はなんと、お馴染みの福だるまが可愛らしくステップを踏むアニメーションも追加されました。
壁面ともみの木に取り付けられたイルミネーションはプログラムで連動しており、幻想的で一体感のある空間演出をお楽しみいただけます。
◎新町商店街
新町のイルミネーションは、通り全体を青と白で統一した落ち着いた雰囲気のイルミネーションです。
LEDのツリーウォッシャーと呼ばれる、街路樹に巻き付くように取り付けられた専用光源が、夜の新町を温かく彩ります。
◎亀山公園 “山口の灯”
亀山公園では、旧サビエル記念聖堂を模した巨大なメインシンボルをはじめ、街路樹をさまざまなコンセプトで刻々と変化させる光の演出を体感することができます。
また、踏むと色が変わるLEDオブジェも設置されており、“体感できるイルミネーション”となっております。
■灯りがつなぐ、人と街
山口のクリスマスの灯りは、単なる装飾ではなく、
歴史、文化、そして人の営みをやさしくつなぐ存在です。
初めてクリスマスが祝われた地としての記憶を今に伝えながら、
訪れる人々の日常にそっと寄り添う…そんな灯りでありたいと考えています。
ぜひこの冬は、灯りに包まれた山口の街を歩きながら、
静かで温かなクリスマスのひとときをお楽しみいただけると幸せます。
